MT4では成行注文、指値注文、逆指値注文、IFD(イフダン注文)、OCO注文、IFO注文などの注文方法を利用することができます。今回は「MT4新規注文の発注方法」について解説します。
1.IFD注文(イフダン注文)を発注する方法
IFD注文(イフダン注文)とは?
「新規注文」と「決済注文」をセットで同時に発注する注文方法のことです。
if(もしも~だったら)、done(実行する)ですので、例えば、現在100円で99円まで下がったら買い、その後102円まで上がったら売りという形で利益確定をする場合や、現在100円で99円まで下がったら買い、その後98円まで下がったら売りという形で損失限定をする場合に利用されます。
「新規注文」をクリックして「注文発注画面」に行きます。
取引をしたい「通貨ペア」を選択します。
「注文発注画面」の「通貨ペア」では気配値に表示させてある通貨ペアが表示されています。ここに取引をしたい通貨ぺがないときは気配値に取引したい通貨ペアを表示させてから、「注文発注画面」を開く必要があります。
取引する数量を決定します。
MT4は海外FXベースですので「1lot=10万通貨」「0.01lot=1000通貨」です。
「成行注文」 → 「指値または逆指値注文」に変更します。
「指値または逆指値注文」の細かい設定をします。
「決済逆指値」or「決済指値」と「注文種別」と「価格」を設定します。
下記の例では、現在101.201円が99.500円になったら「買い」で99.000円になったら「売り」で損失限定をする形になります。
注文が確定するとターミナルウィンドウに注文した内容が表示されます。
99.500円の「buy limit」(買い指値)、「決済逆指値」99.000円と表示されています。
2.OCO注文を発注する方法
OCO注文とは?
One Cancel Other注文のことで、英語からもわかる通りで2つ注文を発注して、一方の注文が成立したら、もう一方はキャンセルされる形の発注方法のことです。
例えば、現在100円で、その後102円まで上がったら売り「利益確定」、その後98円まで下がったら売り「損失限定」という形で注文を出し、どちらかが成立したら、どちらかの注文はキャンセルされることになります。「利益確定」と「損失限定」を同時に注文したいときに重宝されます。
※MT4ではOCO注文の新規発注機能はまだありません。ポジションを持ってから、注文変更でOCO注文を設定します。
「買い」で保有しているポジションの注文を選択します。
ターミナルウィンドウに表示されているポジションの上で右クリックで「注文変更または取り消し」を選択します。
「注文変更画面」が開きます。
「買い」ポジションなので
- 決済逆指値 → 損切価格を設定
- 決済指値 → 利益確定価格を設定
ターミナルウィンドウの保有ポジションの「決済逆指値(S/L)」「決済指値(T/P)」に価格が表示されます。これでOCO注文が設定できたことになります。
3.IFO注文を発注する方法
IFO注文とは?
IFO注文 = IFD注文 + OCO注文
のことです。「指値・逆指値」による新規注文と「損切り・利益確定」のOCO注文を両者同時に発注する方法です。例えば、100円になったらロングのポジションを持ちたい「指値」、その後102円まで上がったら売り「利益確定」、その後98円まで下がったら売り「損失限定」という形で使われます。
「新規注文」をクリックして「注文発注画面」に行きます。
注文種別を「指値または逆指値注文」に変更します。IFD注文部分の指値を設定します。今回は「Buy limit(買い指値)」を98円で設定しました。
通貨ペアや数量を設定した後にOCO注文部分の「決済逆指値(S/L)」(損切り)と「決済指値(T/P)」(利益確定)を設定します。
発注が確定するとターミナルウィンドウに「Buy limit(買い指値)」「決済逆指値(S/L)」「決済指値(T/P)」の3つすべての価格が表示されます。これでIFO注文が成立したことになります。
まとめ
- IFD注文(イフダン注文)
- OCO注文
- IFO注文
ははじめてみるとややこしいかもしれませんが、慣れてくるとメインで利用することの多い注文方法です。トレードスタイルによって、どの注文方法を使うかが決まってきますが、MT4の場合は「新規の指値(逆指値)」「決済注文の指値(逆指値)」を組み合わせることで、上記の複数の注文方法が取れる形になっているので、部分的に理解しておけば使いこなせるかと思います。