「他人の損切りは蜜の味。」他人の損切りを狙ったトレード手法

海外FXで儲けるために覚えておきたいトレード手法の一つに「他人の損切りを狙う」という方法があります。その意味と手法を解説します。

他人の損切りほど美味しいものはない

FXトレードは「ゼロサムゲーム」と呼ばれることが多いものです。

買う人と売る人がいて売買が成立するのですから

誰がか損した分、誰かが得をしている関係にあるのです。

デイトレードで一番勝ちやすい局面というのは、多くの方がポジションを持っていて、為替レートが逆方向に動き、「損切り」をしはじめる局面なのです。

「損切り」はポジションを持つときとは違って、頭で考えてトレードを行うものではありません。

多くの投資家は注文を発注するときに「ストップロス注文(逆指値注文)」を入れて、○○pips予想と逆方向にレートが動いたら「損切り」をすることを前提にトレードをしています。1回のトレード損失を一定の範囲内で確定させるためです。ほとんどの投資家は損切りを入れて注文するのがデフォルトのトレードスタイルになっているはずです。

つまり、「損切り」は考えて行うものではなく、自動的に実行されていくものなのです。

例えば、多くの方が買いポジションを持っているケースで、レートが下降トレンドに傾きはじめると少しずつ自動的に「損切り」が実行されていきます。一旦、「損切り」が発動すれば、さらに下降トレンドが進み、新たな「損切り」が発動され、ダイナミックな下降トレンドが形成されていくのです。

この局面で「売り」ポジションを持てれば大きなpipsが抜けることになるのです。

実際に、プロのディーラーはみんな「他人の損切り」を虎視眈々と狙っているのです。

つまり、

市場参加者の大部分がすでにポジションを持っている状態で

かつ

徐々にレートが逆方向に動き出し、「損切り」が始まるタイミング

を見抜いて、逆方向にポジションを持てれば、大きく稼ぐことができるのです。

「他人の損切りは蜜の味。」です。

では、一体どうやって「他人の損切り」を見極めるのか?を解説していきます。

使うツールは2つ

  1. シカゴIMM通貨先物ポジション
  2. OANDAのオープンオーダーとオープンポジション

です。

細かい説明は下記で確認してください。

シカゴIMM通貨先物ポジション

通貨の先物取引のポジションがわかるもので、投機筋のポジションの偏りを見極めるツールとして重宝されているものです。

シカゴIMM通貨先物ポジション推移で市場参加者のポジションの偏りを知りトレンドの転換点を読む方法

OANDAのオープンオーダーとオープンポジション

OANDAグループ会社が保有するデータを収集した情報が表示されるため、全世界の3割近くの注文情報が表示されているものです。

ハイレバトレードの勝率が確実に上がる!OANDAのオープンオーダーとオープンポジションの活用

どうやって「他人の損切り」を見極めるのか?

1.シカゴIMM通貨先物ポジションで投機筋のポジションの偏りを見る

2017年1月11日 シカゴIMM通貨先物ポジション

グラフでは水色の「売り」ポジションが多くなっています。

このチャートは「日本円/米ドル」であって、FXトレードでの「米ドル/円」とは逆であることに注意が必要です。

米ドル/円でいうと「買い」ポジションが多くなっていることを意味しています。

この時点で「売り」の圧力の方が大きいことがわかります。

米ドル/円の相場では、トランプ大統領就任後から円安が急速に進行していますが、市場参加者はすでに「買い」ポジションを保有しきっているため、今後はレートが下がる可能性が高いという状況なのです。

2.OANDAのオープンポジションを見る

青色を見ます。OANDAのオープンポジションでは右上の青色が増えているようです。

右上の青色 = 市場価格より高い価格での買いポジション = マイナスの評価損益

含み損を抱えた買いポジションが優勢

ということになります。

つまり、彼らはもう少し含み損が膨らめば「損切り」せざるを得ない予備軍と言っていいでしょう。

3.OANDAのオープンオーダーを見る

青色を見ます。青色が逆指値(ストップロス注文)が入っている価格帯です。

左下の青色 = 市場価格より低い価格での売り注文 = 売り逆指値

115円近辺での「逆指値(ストップロス注文)」が多く入っている

ということになります。

115円を割ったら急速に下降トレンドが発生する可能性があるということです。

同じ115円のオレンジ(指値「買い」注文)も多く入っているのですが、含み損を抱えたプレイヤーの方が多い為、このまま下がる可能性が高いと判断できます。

つまり、この局面では115円で「売り」注文(反発して上昇した時のための「ストップロス注文」も必要)を入れて仕込んでおけば下降トレンドが急速に進んだときには大きくpipsを抜けることができます。115円で反転して上昇トレンドに戻ったとしても最小の損失で切り抜けるようなトレードが可能になるのです。

これが「他人の損切りは蜜の味。」手法です。

他にも、他人のポジションの情報がわかるツールなどがあるので、自分流に試行錯誤する必要はありますが、チャートの推移だけを見ているよりも、FXトレードでは市場参加者の動向を予想して動く、プロのトレードテクニックを身に着けた方が勝率が上がるのは間違えないのです。

実際に上記の状況でトレードした結果

オープンオーダーを見ると

115円を割ったら急速に下降トレンドが発生する可能性がある

ということでショートで115.7円でエントリーしました。

結果

トランプの就任演説などの影響もあったのですが・・・

予想通り急激に114.2円を割るラインまで急落しました。

売り抜ける「利確」タイミングを間違えてしまい・・・33pipsほどしか抜けませんでしたが、予想通りには動いた形です。

利確タイミングさえ間違えなければ150pips利益が出ていたことになります。

ここで現在のオープンオーダーを見てみると

前日のオープンオーダー

115円付近にあったストップロス注文がほとんど刈り取られていることがわかります。

また、前日よりも含み損を抱えたロングでポジションを持っている方が減っていることがわかります。(右の表の右上の青色部分)

今回は114.2円近辺で反転しましたが、さらに下降するシナリオもあったはずです。

実際にその後はオープンオーダーやIMMのポジションの偏り通りに下降トレンドが進行しています。

「ここまで持てれば良かったのですが・・。」

このように「ストップロス」を狙うと大きな利益を稼げる可能性があるのです。

まとめ

市場参加者の動向を意識しながらトレードをするノウハウを身に着けることでFXトレードのレベルが一段階上がることは間違えありません。

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