海外FXに限った話ではありませんが、FX業者のアナリストが毎日その日の為替レートの変動を予想するシナリオをメールで送ってくれるサービスがあります。
海外FX業者でも名前は違えど、アナリストのテクニカル分析レポートをメールで送付するサービスを提供しているところがあります。
レポートとはいえ、トレードするためのシナリオを送ってくれるので、このテクニカル分析レポートだけでデイトレードをすることも可能なのです。
自分で考えるのもFXトレードの醍醐味ではありますが、今回はこのテクニカル分析レポートをそのまま鵜呑みにしてトレードをしたら、儲かるのか?実験してみました。
今回採用したのは老舗の海外FX業者「FXDD」です。
FXDDのテクニカル分析レポートは平日朝10時に毎日下記のような形でメールで送られてきます。
「テクニカル分析レポートそのままトレード/FXDD編」実験レポート
検証条件
- FXDDのテクニカル分析レポートを見てそのシナリオ通りトレード
- メールは平日朝10時に送られてくる
- メインのシナリオだけを参考にする
- 米ドル/円のみでテスト
- 損切りラインは40pipsに設定
- 利食いは指示通りのラインで利食い。利食いポイントは2点あるので伸びそうなときは伸ばして利食い
2015/09/21 (月) メール到着時間 10:02
ピボット、ピボット値 (インバレデーション・レベル): 119.65
当方の選択としては: 長期で 120.4 及び 120.75 を目途に 119.65 で、買い持ち.
別のシナリオ: 119.65, 以下では、119.35 及び 119 を目途に更に下値をうかがう.
テクニカル解説: RSIは良い方向に向かっている。
実験結果
119.70 ロング → 120.40 70pipsの儲け
予想通り成功。ただし、120.75までは届かず
2015/09/22 (火) メール到着時間 10:02
ピボット、ピボット値 (インバレデーション・レベル): 119.7
当方の選択としては: 長期で 120.75 及び 121 を目途に 119.7 で、買い持ち.
別のシナリオ: 119.7, 以下では、119.35 及び 119 を目途に更に下値をうかがう.
テクニカル解説: 理論的には、RSIは50で中立領域を上回る。
実験結果
119.72 ロング → 120.11 39pipsの儲け
方向感はあっていたものの、想定の120.75 及び 121には届かず。当日中に利食い
2015/09/23 (水) メール到着時間 10:02
ピボット、ピボット値 (インバレデーション・レベル): 120.30
当方の選択としては: 短期で 119.7 及び 119.35 を目途に 120.30 で、売り持ち.
別のシナリオ: 120.30, 以上では、120.65 及び 121 を目途に更に上値をうかがう.
テクニカル解説: RSIは上昇の勢いを欠く。
実験結果
120.30 ショート → 119.35 95pipsの儲け
翌日まで持ち越したものの予定通り売り方向に動く、予定の119.35にタッチしたところで反転
2015/09/24 (木) メール到着時間 10:02
ピボット、ピボット値 (インバレデーション・レベル): 119.6
当方の選択としては: 長期で 120.55 及び 121 を目途に 119.6 で、買い持ち.
別のシナリオ: 119.6, 以下では、119.35 及び 119 を目途に更に下値をうかがう.
テクニカル解説: RSIは下降の勢いが不足している。
実験結果
119.6 ロング → 119.18 40pipsの損失
40pipsで損切りラインを設定していたため、119.18でギリギリ損切り注文が発動しててしまった。ただし、その後は予定通り上昇している。
2015/09/25 (金) メール到着時間 10:02
ピボット、ピボット値 (インバレデーション・レベル): 119.82
当方の選択としては: 長期で 120.55 及び 121 を目途に 119.82 で、買い持ち.
別のシナリオ: 119.82, 以下では、119.47 及び 119.2 を目途に更に下値をうかがう.
テクニカル解説: RSI指数によると新たな上昇傾向が予想される。
実験結果
120.40 ロング → 120.55 15pipsの儲け
結果:成行で入ったため、119.82からかなりずれたポジションになった。ただし、予想通り、120.55 及び 121にまでタッチしている。
1週間の実験結果
4勝1敗 179pipsの儲け
という結果になっています。
考察
やはり予想は当たる確率が高い
長めのデイトレードというような感覚で数時間はポジションを持つことを前提にすれば、ある程度トレンドは予想通りに動いていた結果となっています。
難しいポイント「エントリータイミング」
このテクニカル分析レポート自体は、前日までのチャートから組み立てられたシナリオになっているため、メールが来た段階であまりにレートがずれていると、どう判断して良いのか?わからなくなっていまいます。それでも、トレンドの方向感だけでも合わせてトレードすれば勝率は高くなります。
難しいポイント「ポジションを手放すタイミング」
テクニカル分析レポートの予想トレンドは1日全体で見ると当たるものの、一度下がってから上昇、一度上昇してから下降というように、すんなり予想通りに行くときもあれば、一回別方向に振れてから予想通りにすすむこともあるのです。
別方向に振れたときに我慢してポジションを維持できるのか?のメンタルが試されているのですが、自分で組み立てたシナリオでない分「どういう状況になったら撤退するのか?別シナリオで動くのか?」が判断しにくいという問題があります。
それでも、テクニカル分析レポートは参考にする価値がある!
当たり前ですが、前述した通りのエントリーとポジションを我慢することを覚えれば、テクニカル分析レポートのままでも、それなりの勝率でトレードができると思われます。また、同時に投資のプロのトレード分析を毎日追いかけていれば、嫌でもテクニカル分析のノウハウが身についてくるというものです。
信頼できるテクニカル分析レポートの海外FX業者を見つける必要がありますが、複数の海外FX業者を利用して、一つの口座はテクニカル分析レポートのままトレードする口座を作っても良いのではないでしょうか?
今回試したテクニカル分析レポートの海外FX業者FXDDの詳細情報