アメリカの雇用統計は、FXトレードをする方であればだれもが知っている雇用統計の王様のようなものです。
では、この雇用統計発表で海外FXを利用したハイレバレッジトレード手法について検証していきます。
アメリカの雇用統計発表によるレート変動
アメリカの雇用統計は、アメリカの景気を判断する代表的な指標と言えます。さらに言えば、アメリカの景気の良し悪しは世界経済にも影響を与えるため、世界中の投資家が注目しているのです。
直近1年間のアメリカ雇用統計による為替変動幅は
2014年8月~2015年7月
1分足
高値平均 +68pips
安値平均 -43pips
5分足
高値平均 +70pips
安値平均 -59pips
10分足
高値平均 +80pips
安値平均 -59pips
30分足
高値平均 +101pips
安値平均 -54pips
1時間足
高値平均 +108pips
安値平均 -57pips
です。つまり、30分もあれば、平均値だとしても、100pipsも変動するタイミングなのです。当然、多くの投資家はこのチャンスに利益を狙いに行くのです。
アメリカ雇用統計は予想できない!
じゃあ、アメリカの雇用統計の予測の方法を考えるのか?というとそうではありません。
というのも、アメリカの雇用統計では、前月の数字が翌月の第一金曜日に発表されるため、予想するのが非常に難しいものなのです。
アメリカの給与計算をする会社「ADP」社の雇用報告などが参考にされるのですが、この統計は政府部門の数字は反映されないため、信頼性も50%程度に過ぎず、予想するにはあまりにも弱い材料なのです。
わからないものを事前に予測するのは、経済の専門家にお任せすれば良いので、あくまでも海外FXを利用して勝つことが目的なので、どちらに転んでも勝てれば良いのです。
雇用統計発表後のトレンドに乗るOCO注文で逆指値注文を実行
手法の説明
雇用統計では下記の通りで、大きなトレンドが発生し、5分ほどで反転するようなチャートになることが多いです。
雇用統計の予想とその予想に対するかい離によって、チャートが変動するのです。
一気に強いトレンドが発生するのであれば、逆指値注文を数pips先に入れておいて、そこでポジションを持ち、ある程度トレンドが収まった段階で利益確定をするという方法を取ります。
また、このときにOCO注文(どちらかの注文が確定したら、どちらかの逆指値注文が消える)をして、ロングにも、ショートにも、数pips話したところに置いておけば、雇用統計後のレート変動がどちらに動いても、勝ちを拾えることになるのです。
注意点としては、統計発表の数秒前に注文しないと、統計発表前のレートの変動で、逆指値注文が発動してしまい、逆方向のトレンドが起きて大きく損をしてしまうということです。統計発表前に大口の投資家が売買することでレートが動くケースも多いのです。
アメリカ雇用統計発表時のOCO:逆指値注文のルール
- 雇用統計発表の10秒~15秒前にOCO:逆指値注文を入れる
- OCO:逆指値注文は15pips~20pips先に入れる
- 平均保有時間は30秒~60秒
- 時間足は1分
- スリッページが発生しにくいFX業者を選ぶ
「アメリカ雇用統計発表時のOCO:逆指値注文」実験レポート
2015年7月アメリカ6月雇用統計
実験日時:2015/7/2
10秒前レート:123.617
ロング逆指値:123.817(20pips先)
ショート逆指値:123.417(20pips先)
エントリー:ショート逆指値:123.306(31pips先):スリッページ発生
クローズ:123.085
+22pips
1ロット:22,000円の儲け
2015年6月アメリカ5月雇用統計
実験日時:2015/6/5
10秒前レート:124.716
ロング逆指値:124.916(20pips先)
ショート逆指値:124.516(20pips先)
エントリー:ロング逆指値:125.063(35pips先):スリッページ発生
クローズ:125.374
+30pips
1ロット:30,000円の儲け
「アメリカ雇用統計発表時のOCO:逆指値注文」の考察
他の方の情報を見ても、実体験からも、この方法は基本的には勝率が高いです。
8割~9割の確率で勝てる方も多いと考えられます。
しかし、実際には
逆指値注文をしていてもスリッページにより、思った価格で約定できないケースも多く、勝率は高いものの大きなpipsを稼げるトレード手法というわけではないという印象です。
とくに注意したいのが、ギリギリ逆指値が発動する価格まで行ってから、逆トレンドが発生するケースで、この場合、損切りが間に合わずに損失が広がってしまうリスクがあるのです。
極端に言えば
勝率8割~9割で → 10pips~30pips稼げるチャンスがあるが・・・
1割~2割の負けるとき → 50pips~70pipsの損失が出る可能性がある
ということです。勝率で差し引きすれば、全体としては利益が出せるはずなので、スリッページが狭くて、かつOCO注文、逆指値注文ができる海外FX業者を選ぶ必要があります。
おすすめの海外FX業者はXMTrading(エックスエムトレーディング)です。
お世話になっております。
興味深い記事ですが一つ質問があります。
スリッページがあり思った価格で約定出来ないことがある
と書かれていますが、お勧めのXMでは指標発表時に
スプレッドはどのくらい広がるのでしょうか。
スリッページやスプレッドを考慮しても勝てるものなのでしょうか。
宜しくお願いします。
>指標発表時に スプレッドはどのくらい広がるのでしょうか。
これは指標発表時のトレード量やインターバンク市場の状況によって変動するため、一概にどのくらい広がるか?というのはわかりません。アメリカの雇用統計一つをとっても、1月と2月では違うスプレッドの広がりになりますし、指標発表直後の10秒後と30秒後でも違うスプレッドの広がりになります。
一概には言えないため、当サイトでは平均スプレッドを参考に比較する方法を推奨しています。ただし、それでも不安な方は平均スプレッドよりもスプレッドは広がりますが指標発表時にも変動しない固定スプレッドなどを選ぶと良いでしょう。
当然、「勝てるかどうか?」というのも売買のタイミングやスプレッド、雇用統計の期待値と実態数値の差など様々な要因に左右されます。