国内FX業者利用者こそ注意すべき為替急変動予想時の対応。緊急時こそ追証なしの海外FX

bikkuri128_1282016年6月27日のイギリスの欧州連合(EU)離脱の賛否を問う国民投票が行われます。執筆時点から後4日というところです。過去にも、スイスフランショックや中国発世界同時株安、マイナス金利導入・・・など為替の急変動が予測されるタイミングというのがありますが、ここには国内FX業者と海外FX業者で事前の対応に大きな違いが出ているようです。今回は国内FX業者利用者こそ注意しなければならない為替急変動予想時の対応について、イギリスの欧州連合(EU)離脱の国民投票を例に解説します。

国内FX業者は急変動時のリスクが大きい!

国内FX業者の対応と言うのは注意喚起にとどまります。

外為オンライン抜粋

英国で欧州連合(EU)からの離脱の是非を問う国民投票に伴い逆指値注文、及びロスカットが指定レートから大きく乖離して約定(スリッページ)することや、場合によっては、レートの配信が困難となること、更には注文が不成立となることもございます。

お客様におかれましては上記のリスクをご勘案の上、予めポジションを縮小し価格変動リスクを低減することや、事前に十分な証拠金をご入金いただく等でロスカットリスクに備える等、ご注意いただきますよう重ねてお願い申し上げます。

DMM FX

投票前後には、急激なレート変動やスプレッドが大幅に拡大する可能性があります。
特に以下の事項に関して、ご注意ください。

・・・

お客様におかれましては、お取引やポジション管理に十分にご注意くださいますよう
お願い申し上げます。

と結局「注意してください。」「ポジションをなるべく持たないでください。」という対応に留まるのです。

国内FX業者が為替急変動時に想定しているリスク

  • スプレッドの拡大
  • レート配信の一時停止
  • 逆指値注文の大幅レート乖離
  • 指値注文の大幅レート乖離
  • ロスカットができないことによる追証の拡大
  • 両建て取引でのスプレッド拡大によるロスカットリスク
  • 約定拒否(カバー取引不成立)
  • スワップポイントの逆転
  • スプレッドの「原則固定スプレッド」の広告表示値の対象外

国内FX業者が提示する為替急変動リスクで注意すべきこと

追証の拡大リスク

やはり、国内FX業者で本当に注意したいのは「ロスカットできずに追証が拡大すること」です。相場が急変した場合にはロスカット対象の証拠金維持率を割り込んだとしても、約定がなかなかできないため、本来強制ロスカットによって証拠金残高がマイナスになる前にポジションが解消されるはずなのですが、それができずに大幅にマイナス残高になるリスクがあるのです。

国内FX業者 → 追証あり。マイナス残高は投資家の借金
海外FX業者 → 追証なし。マイナス残高は業者負担でゼロにリセット。投資家負担なし

という違いがあるので、国内FX業者は追証によって投資家が借金を背負うリスクがあるのです。海外FX業者の場合は、口座がマイナス残高になっても、業者負担で口座をゼロ円にリセットしてくれます。証拠金以上の損失はでないのです。

スイスフランショックのときの国内FX業者を利用していた個人投資家の追証額は約19億円です。これだけの謝金が突如発生したことになります。

追証が発生するのは、ほとんど相場の急変動時ですので、今回のような緊急な為替変動が予測されるタイミングでは追証なしの海外FX業者を利用すべきなのです。

約定拒否(カバー取引不成立)の発生リスク

国内FX業者はリクオート、つまり約定拒否をするケースがあります。これは今回のような相場の急変動が予測される場合には国内FX業者はリスクを取りたくないため、カバー取引でリスクを相殺する動きになるケースが多いのです。

しかし、インターバンク市場でカバー取引自体が不成立になる可能性も高く、そうなると国内FX業者は取引不成立を投資家側に押し付けるようにリクオート(約定拒否)するのです。

スプレッド拡大リスク。「原則固定スプレッド」の広告表示値の対象外

国内FX業者は海外FX業者と比較して「スプレッドが狭い」というメリットがあります。

しかし、英国のEU離脱の国民投票で想定されるリスクに「原則固定スプレッドの広告表示値の対象外」とDMM FXが記載しているように・・・

結局、相場急変動時には固定スプレッドでもないし、スプレッドが狭くもなくなる。

のです。

これでは国内FX業者の「スプレッドが狭い」というメリットがなんら意味をなさないことになります。

海外FX業者はレバレッジの制限

海外FX業者はリスクへの注意喚起というよりは、通常のレバレッジ400倍~2000倍を25倍~100倍ぐらいに引き下げる対応をします。

XMTrading(エックスエムトレーディング)の場合

2016年6月23日(木)のサーバー時間01:00(日本時間の同日午前07:00 )から

4%(レバレッジ25倍):全FX通貨ペア、ゴールド、シルバー

2016年6月24日に予定されている英国民投票の結果発表後まもなく

1%(レバレッジ100倍):全FX通貨ペア、ゴールド、シルバー

対象取引商品をお取引予定のお客様は、十分に余裕をもった資金の準備や事前のポジション調整等のリスク管理を徹底されますようお願い申し上げます。

通常、最高1,000倍のレバレッジを一時的に25倍、100倍に制限する形を取ります。

海外FX業者も同様に顧客への注意喚起は行います。

緊急時こそ追証なしの海外FXがおすすめ

相場の急変動時には

「スプレッドが広がる」
「約定しにくくなる」
・・・

というのは国内FX業者でも、海外FX業者でも同じです。

しかし、海外FX業者の場合は

  • 追証がない。マイナス残高になっても業者負担でゼロに口座を戻してくれる
  • 約定拒否はない

という大きなメリットがあるのです。

  • さらに、国内FX業者のメリットであった「スプレッドが狭い」というのも、相場の急変動時には意味を成しません。
だとすれば、日常的には国内FX業者を利用している投資家でも、相場の急変動が予測されるタイミングでは海外FX業者を利用した方がメリットが多いことになるのです。

緊急時こそ追証なしの海外FX業者をおすすめします。

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