海外FXをしているとクレジットカードの入出金に対して、クレジットカード書類の提出を求められることがあります。このときのクレジットカード書類の提出方法について解説します。
セキュリティを重視した海外FX業者ほどクレジットカード書類が必要になる
下記は金融ライセンスとしても管理が厳しいことで知られるキプロス証券取引委員会(CySec)に認可されているXMTrading(エックスエムトレーディング)からの実際に来たメールです。
【重要】クレジットカード書類ご提出のお願い
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お客様からのクレジットカード( ****)によるご入金額が一定額を超えている、またはご入金処理数が5回を超えておりますため、お客様のご資金の安全、管理のために、弊社での入金処理に下記の書類のご提出が必要となっております。
<必要書類>
1.弊社のご入金にご利用頂いたクレジットカード( ****)の表と裏の両面のお写真
2.弊社のご入金にご利用頂いたクレジットカード( ****)の過去2ヶ月以内に発行されたご利用明細書
(お名前、カード番号末尾、および発行日が確認できるもの。ウェブ明細しかない場合は、画面のスクリーンショットで結構です。)
注)個人情報保護のため、お客様のクレジットカード表面にございます最初12桁のカード番号および裏面の3ケタのセキュリティコードは必ず省いて頂けますようお願い致します。
(表面のカード番号の末尾4桁は表示頂けますようお願いいたします。)
注)カードの裏面に署名があることをご確認ください。
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となっています。
なぜ、クレジットカード書類の提出が必要なのか?というと他人のクレジットカードを盗んで利用したりしていないのか?
クレジットカード名義 = 海外FX口座名義
が一致しているか?を調べるために行っているものです。
「クレジットカードの券面画像の提出を求めるなんて怪しい業者なんでは?」と思ってしまいますが、逆にこのクレジットカード書類の提出を要求してくる海外FX業者は信頼性が高い業者と言えます。
注意しなければならない点
このメールにも下記のように記載してありますが
注)個人情報保護のため、お客様のクレジットカード表面にございます最初12桁のカード番号および裏面の3ケタのセキュリティコードは必ず省いて頂けますようお願い致します。
(表面のカード番号の末尾4桁は表示頂けますようお願いいたします。)
「クレジットカード番号を写さないこと」が重要なのです。
海外FX業者は金融機関なので、番号が万が一知られても悪用されるケースはほとんどありませんが、メールなどで送信する場合にはウィルスなどで流出してしまう可能性もあるので、ここは気を付けなければなりません。
パソコンにあまり詳しくない方は、とはいっても、番号を表示せずにクレジットカードの画像を送信するってどうやるの?と思ってしまう方も多いかと思います。
今回はその方法を解説します。
クレジットカード券面画像加工と提出の手順
1.画像加工のフリーソフトをダウンロード
どんな画像加工ソフトでも構いませんが、今回は「PhotoScape」というフリーソフトを紹介します。
2.クレジットカードの表と裏を写メを撮る
- クレジットカードの表面
- クレジットカードの裏面
をスマフォで写真を撮ります。※裏面にも署名が必要になるのでない場合には記入しておきましょう。
3.スマフォの画像をパソコンに転送
スマフォで写メを撮った画像をパソコンに転送します。
メールなどで送信しても構いませんが、念のためUSBなどで直接転送する方が良いでしょう。
また、転送が完了したらスマフォの方の画像は削除します。万が一、なんらかのきっかけでスマフォの画像が流出してしまうなどのリスクもあるため、クレジットカードの画像は消しておく方が良いのです。
4.「PhotoScape」の画像編集をクリック
クレジットカード券面の画像を開きます。
5.クレジットカード券面の画像を加工
オブジェクトというタブの下にある「■」をクリックして、隠したいクレジットカード番号にかぶせます。
今回は「表面のカード番号の末尾4桁は表示頂けますようお願いいたします。」とのことなので、4文字は隠さずに残りの8桁を隠します。
オブジェクトというタブの下にある「写真+オブジェクト」をクリックして、画像といま隠した四角を結合します。
右下の「保存」ボタンで保存します。
6.裏面も同様に画像を加工
裏面の署名は見えるようにします。
裏面のセキュリティコードを隠します。
また、エンボス加工で裏面でも、表面のクレジットカード番号の凹凸ができてしまって、読み取れてしまうものがあります。ここも隠しておきましょう。
7.利用明細書をキャプチャします。
ウェブ明細を利用している方が多いかと思います。
「ウェブ明細しかない場合は、画面のスクリーンショットで結構です。」
となっているので、クレジットカードの会員画面にログインして、ウェブ明細をキャプチャします。
フリーソフトでおすすめのキャプチャソフトは「CapHey」です。
8.券面+利用明細を送付
まとめ
とくに難しいことはありませんが、万が一クレジットカード番号が知られないように
- 「番号を隠すこと」(裏面の凹凸も含めて)
- 「スマフォで写メを撮ってもすぐにデータは消すこと」
を忘れないようにしましょう。万が一、クレジットカードは悪用されたとしても、一定期間内に報告すればクレジットカード会社が盗難保険で損害額を補償してくれますが、手間やそれ以外の情報が漏れてしまうリスクもあるので念には念を入れて情報を守ることを心がけましょう。