海外FXのスプレッドと取引手数料。トレードコストはこう判断する

money3128_128海外FXのスプレッドや取引手数料は国内FXと比較して何が違うのでしょうか?ここでは海外FXのスプレッドと取引手数料について解説します。

海外FX業者と国内FX業者は取引方法が違うからスプレッドも異なる

当サイトでは何度も解説していますが

国内FX → 店頭取引(OTC取引・相対取引)を採用

  • 投資家の注文通りに為替の売買をしない
  • FX業者は投資家の注文を呑む
  • 投資家が損をする → FX業者が儲かる

海外FX → NDD取引(ノン・ディーリング・デスク)を採用

  • 投資家の注文通りに為替の売買をしない
  • FX業者は投資家の注文を仲介するだけ
  • 投資家が儲かる(取引量が増える) → FX業者が儲かる

という違いがあるのです。

そのため、スプレッドの相場を見ると

  • 国内FX業者 米ドル/円 0.3pips~
  • 海外FX業者 米ドル/円 1.0pips~

と国内FX業者の方がスプレッドが狭くなっているのです。投資家の注文通りに通貨の売買をしていると、どう計算しても、1.0pipsほどのコストはかかってしまうのです。

国内FX業者は実際に通貨の売買をしないのですから、売買の作業やコストは発生しないため、0.3pips(0.3銭)でも問題ないのです。

「じゃあ、スプレッドが狭い国内FXの方が良いのでは?」

と思う方もいるかもしれませんが、呑み行為をするということは「投資家が損をする → FX業者が儲かる」という利益相反の関係を生み出すことに他ならない為、表示されているレート自体が故意にずらされていたり、ストップ注文などが貯まっていた場合には一時的にレートをずらされたり、FX業者側で投資家に損をさせる操作が行われていますリスクがあるのです。

世界的には、FX業者に求められていることは「スプレッドの狭さ」ではなく、「透明性」なのです。そのため、ほとんどの業者が呑み取引のFX業者というのは日本が珍しいぐらい変わっていることなのです。

スプレッドの種類と表記方法

スプレッドには大きく分けて2種類のスプレッドがあり、表記方法も海外FX業者によってことなります。

変動スプレッド

→ 最小スプレッド
→ 平均スプレッド
→ リアルタイムスプレッド

固定スプレッド

 

変動スプレッドとは

トレードするタイミングによってスプレッドが変動するタイプのものです。指標発表時など取引が集中するタイミングでは、スプレッドが広がってしまいます。

表記方法は、「最小スプレッド」「平均スプレッド」「リアルタイムスプレッド」と3種類あります。

  1. 「最小スプレッド」:一番狭いときのスプレッド
  2. 「平均スプレッド」:スプレッドの平均値
  3. 「リアルタイムスプレッド」:今現在のスプレッド

海外FX業者によって、どの表記方法でスプレッドが表記されているかは異なるのですが、基本的には「平均スプレッド」を見て、比較することをおすすめします。「最小スプレッド」だけでは、最大でどのくらいスプレッドが広がるのか?いつもはどのくらいのスプレッドでトレードできるのか?がわからないからです。「リアルタイムスプレッド」もそのときだけのスプレッドなので、比較検討にはふさわしくありません。

固定スプレッドとは

トレードするタイミングに関係なく、一律のスプレッドが適用されるものです。その分、変動スプレッドの最小スプレッドと比較すると高めに設定されているものが多いです。

スプレッドと取引手数料は合算して、トレードコストを算出する

海外FXでも、MT4口座などは取引手数料が0円のものがほとんどなのですが、ECN口座の台頭によって、取引手数料が有料でスプレッドが狭い口座が増えてきています。

この場合、海外FXのトレードコストは合算してから比較する必要があるのです。

  • STP口座 スプレッド 1.0pips~ 取引手数料 0円
  • ECN口座 スプレッド 0.2pips~ 取引手数料 片道4ドル

取引手数料というのは、海外FX業者の場合1ロットでかかる費用の表記になります。1ロット=10万通貨取引なので、10万通貨あたりのコストを算出して、pipsに直すことができます。

片道4ドル → 往復8ドル → 8ドル/1ロット → 0.8pips

ということになるのです。前述した例では

  • STP口座 スプレッド 1.0pips + 取引手数料 0 = トレードコスト 1.0pips
  • ECN口座 スプレッド 0.2pips + 取引手数料 0.8pis = トレードコスト 1.0pips

と全く同じトレードコストとなるのです。

大抵の場合は、同じ海外FX業者が提供している場合、STP口座よりもECN口座の方ができあがりのトレードコストは低くなります。また、指標発表時などのスプレッドの広がりもECN口座の方が少ない為、トレードコストという意味ではECN口座の方がお得なのです。

まとめ

海外FXの方が国内FXよりもスプレッドが広い理由を把握しましょう。スプレッドの狭い国内FX業者の方が投資家を負けさせるための圧力が高まってしまうのです。

トレードコストを比較するときは

  • 平均スプレッドで比較する
  • 取引手数料はpips換算してから比較する

ということを覚えておきましょう。

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