海外FXと国内FXの完全比較!何が違うか徹底検証

「海外FXと国内FXは何が違いますか?」
「海外FXと国内FXで投資家にとっての違いはありますか?」

海外FX業者と国内FX業者のサービスは「FX」という点は同じですが、それ以外に細かい違いが多々あります。しかし、細かいところまで体系的に海外FX業者と国内FX業者の違いを比較している情報はほとんどありません。今回は、海外FXと国内FXの違いを徹底検証しました。

海外FXと国内FXの比較

比較項目海外FX国内FX
レバレッジ最大3000倍
平均最大400倍~500倍
個人:最大25倍
法人:変動制(40~50倍)
スプレッド広い狭い
取引方法NDD方式
→STP方式・ECN方式
投資家の注文通りに実際に通貨の売買が行われ、その手数料を仲介者としてFX業者が得る仕組み
DD方式
→OTC方式
FX業者が胴元として、トレーダーの注文を呑む仕組み。投資家の注文をFX業者が呑むので実際の売買は行われない(カバー取引がある)
FX業者とトレーダーの関係トレーダーの取引量が増えるとFX業者が儲かる「パートナー関係」トレーダーが損をするとFX業者が儲かる
「利益相反関係」
約定力高い高い
約定拒否なしあり
(相場急変動時に多数発生)
スリッページECN口座はなし
STP口座はあり
あり
追加証拠金(追証)なし
急激な為替変動時にも損失は証拠金の範囲に限定される。口座残高がマイナスになったらFX業者がマイナス分を負担。
あり
後日不足したマイナス残高が請求され、支払わなければ債務(借金)扱いとなる
トレードプラットフォームMT4
、MT5
+その他のプラットフォーム
自社開発プラットフォーム
MT4ほぼすべての業者で利用可能ごく一部の業者で利用可能
取引の透明性高い
取引に応じた報酬形態・世界標準のMT4利用・ECN取引など
低い
自社プラットフォームはブラックボックス
最新のトレードテクノロジー最先端・世界基準海外に遅れて日本は投入。
呑み取引かつ自社プラットフォームがベースのため最新技術が取り入れられないケースも多い。
税金雑所得 累進課税
(0~55%)
申告分離課税
(20.315%)
ソーシャルトレード/コピートレード一部業者であり一部業者であり
VPSサーバー無料利用一部業者でありなし
ECN口座(板情報・気配値表示)一部業者でありなし
最低入金額500円~2万円程度0円
最低取引量1,000通貨が平均
少ない業者では10通貨から
1万通貨が平均
少ない業者では100通貨から
口座開設のスピード10分ほど10分ほど
入金方法海外送金
国内送金(銀行振込)
クレジットカード
国際決済サービス
仮想通貨
国内送金(銀行振込)
入金スピードクレジットカードなら即日反映銀行振込みで最短当日反映
入金手数料無料無料
出金方法海外送金
国内送金(銀行振込)
クレジットカード
国際決済サービス
仮想通貨
デビットカード・プリペイドカード(セブンイレブンなどのATMで出金可能)
国内送金(銀行振込)
出金スピード国際決済サービスで1日、海外送金は3日~5日銀行振込みで最短当日反映
出金手数料国際決済サービスから日本の銀行での出金であれば1000円
直接日本の銀行へ出金する際には1回3,000円~5,000円
無料 or 数百円
キャンペーン・ボーナス入金ボーナス
口座開設ボーナス
利息ボーナス
トレードコンテスト
など
0円~10,000円程度のキャッシュバック
信託保全業者ごとに任意で実施
一部の業者では上限付き信託保全あり
分別管理のみの業者もある
義務化
問い合わせ対応日本語
24時間体制
日本語
24時間体制

海外FXと国内FXでの大きな違い

レバレッジが違う

国内FX業者の場合は、日本の金融ライセンスを保有してFXサービスを提供しています。そのため、レバレッジ規制が適用されます。

現在のレバレッジ規制では

  • 個人投資家:最大25倍
  • 法人投資家:変動制(40倍~50倍程度)

が採用されています。

つまり、国内FX業者のレバレッジは、個人投資家向けであれば「最大25倍」に制限されているのです。

海外FXの場合は、日本の金融ライセンスを保有していないため、レバレッジ規制の対象外です。そのため、海外FX業者が自社でレバレッジを設定することができます。

海外FX業者のレバレッジの相場

  • 一番高い海外FX業者:無制限(口座残高上限あり)
  • キャンペーン口座:最大6,000倍
  • 平均的な海外FX業者:400倍~500倍

という設定になっています。

海外FX業者の方がハイレバレッジトレードができる点で有利です。

取引方法が違う

  • 国内FX業者:DD取引(相対取引、呑み取引、店頭取引)
  • 海外FX業者:NDD取引

を採用しています。

国内FX業者:DD取引(相対取引、呑み取引、店頭取引)とは

投資家の注文を国内FX業者が「呑む」形の取引です。

投資家の注文を実際にインターバンク市場で売買しないため

  • 投資家が損をする → 国内FX業者の利益
  • 投資家が利益を出す → 国内FX業者の損失

という「利益相反」の形になっています。

※実際には一部の取引は、インターバンク市場でカバー取引されます。ただし、多くの狭いスプレッドの国内FX業者は、カバー取引の割合を10%程度に抑えているため、ほとんどの注文を「呑む」形となります。

海外FX業者:NDD取引とは

投資家の注文をすべてインターバンク市場で実際に売買する取引方法です。NDDとは、ノン・ディーリング・デスクのことで「仲介者不在」を意味します。海外FX業者は、注文を流すだけの役割ということです。※実際には、反対のポジションの注文は相殺される仕組みです。

  • 投資家が利益を出す → 投資家の注文量が増える → 海外FX業者の利益
  • 投資家が損をする → 投資家の注文量が減る → 海外FX業者の損失

という「パートーナー関係」の形になります。

海外FX業者の方が「投資家の儲けが自社の利益に直結する」ため、投資家のためのサービス、ツールが充実しています。

スプレッドが違う

海外FX業者のスプレッドは

米ドル/円

  • 平均スプレッド:0.8~1.2pips

国内FX業者のスプレッドは

米ドル/円

  • 平均スプレッド:0.3~0.5pips(銭)

スプレッドの狭さは、国内FX業者の方が有利になります。これは「呑み取引」を採用していて、実際にインターバンク市場で売買するコストがかからないため実現されているものです。

追証が違う

国内FX業者の場合は、相場の急変動によって強制ロスカットが追い付かずに、口座残高がマイナス残高になってしまった場合、そのマイナス分は、後から投資家に請求します。これが「追証(おいしょう)」です。

マイナス分(ロスカット未収入金)の請求は、投資家の国内FX業者に対する「借金(債務)」となるのです。

海外FX業者の場合は、相場の急変動によって強制ロスカットが追い付かずに、口座残高がマイナス残高になってしあった場合、そのマイナス分は、海外FX業者が補填します。

追証ゼロ、追証ゼロカット、ゼロカットシステムというような呼ばれ方をします。

海外FX業者の方が入金した資金以上の損失がでないため、損失を限定してトレードできるメリットがあります。

スリッページが違う

国内FX業者の場合は、スリッページが発生するケースは少なくありません。トレードツールで、スリッページの許容値を設定して、トレードをコントロールすることができますが、このこと自体が、スリッページの発生を前提としているのです。

海外FX業者の場合は、インターバンク市場で売買するSTP口座の場合は、スリッページが発生します。

ただし、電子取引所取引(ECN口座)であれば、買い手と売り手の価格がマッチしたときしか約定しないため、スリッページは発生しません。

海外FX業者の方がスリッページの発生は抑えられる可能性が高いです。

トレードプラットフォームが違う

国内FX業者の場合は、自社の独自開発したプラットフォームを採用しています。もしくは、開発会社が開発したトレードプラットフォームを自社仕様にカスタマイズしたものを利用します。

なぜかというと、「投資家の負け = 国内FX業者の利益」ですので、自社仕様のトレードプラットフォームの中で、コントロールしたいパラメータが出てきてしまうからです。

海外FX業者の場合は、世界中で最も利用されているトレードプラットフォーム「MT4/MT5(メタトレーダー)」を採用しています。

「MT4/MT5(メタトレーダー)」の方が高機能であり、何万、何十万と開発されている「インジケーター」や自動売買ストラテジー「EA」を利用できるので、高度なトレードが可能になります。また、どの海外FX業者も、同じトレードプラットフォームを採用しているため、不正の介在する余地が少なく、透明性が高いのは、海外FX業者なのです。

税金が違う

国内FX業者の税金は「申告分離課税」が採用されています。FXの儲けだけ分離して課税される仕組みです。

国内FX業者の税率

  • 税金 = FX(その他投資)の利益 × 税率

税率

  • 所得税:15%
  • 住民税:5%
  • 復興特別所得税:0.315%

海外FX業者の税金は「総合課税」が採用されています。海外FX業者の利益は「雑所得」となり、給与所得などと合算した上で、税金が決定します。

海外FX業者の税率

  • 税金 = 所得全体(給与所得や不動産所得など) × 税率 - 控除額
所得税税率
課税される所得金額 税率 控除額
1,000円 から 1,949,000円まで 5% 0円
1,950,000円 から 3,299,000円まで 10% 97,500円
3,300,000円 から 6,949,000円まで 20% 427,500円
6,950,000円 から 8,999,000円まで 23% 636,000円
9,000,000円 から 17,999,000円まで 33% 1,536,000円
18,000,000円 から 39,999,000円まで 40% 2,796,000円
40,000,000円 以上 45% 4,796,000円
復興特別所得税

その年分の基準所得税額の2.1%

住民税率

前年所得に対する10%

税金面では、基本的に国内FX業者の方が有利です。海外FX業者の総合課税の場合、最大55%まで税率が上がってしまいます。

最低入金額が違う

国内FX業者の場合は、最低入金額という概念がなく、口座開設は入金しなくても可能です。

海外FX業者の場合は、口座ごとに最低入金額が決められており、その最低入金額をクリアしないと、口座が有効になりません。

最低入金額が0円となっているため、国内FX業者の方が使い勝手が良いです。

入金出金方法が違う

国内FX業者の場合は、銀行振込による入金、銀行振込による出金が基本です。

どの国内FX業者も、リアルタイムでのクイック入金、クイック出金に対応しており、手数料無料で入金、出金が可能になります。

海外FX業者の場合は

  • 海外送金
  • 国内送金(銀行振込)
  • クレジットカード
  • 国際決済サービス
  • 仮想通貨
  • デビットカード・プリペイドカード(セブンイレブンなどのATMで出金可能)

など、様々な入金方法、出金方法が用意されていますが、頻繁に利用できる入金方法、出金方法が変わります。

国内送金など送金事業者が日本の銀行に高額の入金を繰り返すと、金融庁が銀行に圧力をかけて送金を停止するからです。また、受け取り側の銀行のグループ会社に国内FX業者などがあると、海外FX業者の出金を受け取らないなどの事態も起こります。

基本的に出金時には手数料が発生するものが多いため、コストが発生します。

国内FX業者の方が使い勝手も、手数料負担の面でも有利です。

ボーナス・キャンペーンが違う

国内FX業者のキャンペーンというのは

  • 500ロットの取引達成で2万円キャッシュバック

というような、取引を前提としたキャッシュバックが多いです。

海外FX業者のキャンペーンというのは

  • 入金額に対して100%の入金ボーナス

というような、ボーナス付与を前提としたキャンペーンがほとんどです。

海外FX業者のボーナスには

  • 入金ボーナス
  • 口座開設ボーナス
  • 利息ボーナス
  • トレードコンテスト

などがあります。

ボーナスは、証拠金として利用することができ、利益分は出金できるため、多くの投資家が愛用しています。

100%入金ボーナスで10万円を入金すれば、証拠金ボーナス10万円が付与されるため、証拠金が20万円でトレードすることができます。証拠金が2倍になるのですから、儲けられる可能性も2倍になり、負けられる余地も大きくなります。

ボーナス・キャンペーンについては、海外FX業者のボーナスの方がメリットが大きいです。

信託保全が違う

信託保全とは、FX業者が倒産したときに投資家の預託している投資資金が返金される仕組みのことです。

国内FX業者の場合は、日本の法律によって、信託保全の導入が義務付けられています。

海外FX業者の場合は、規制がないため、採用するか、採用しないかは、海外FX業者の経営方針次第です。多くの海外FX業者は「分別管理のみ」で信託保全は導入していません。

一部の海外FX業者のみ、上限付きの信託保全、全額信託保全を採用しています。

信託保全に関しては、国内FX業者の方が有利です。

トレードツールの充実

国内FX業者の場合は、負けてくれる初心者をターゲットにしているため、トレードツールも、初心者が使いやすいものが中心となり、使えるテクニカル分析などの種類も少なくしています。

海外FX業者の場合は、大口投資家をターゲットとしており、世界展開しているため、トレードツールも、高機能なものが多く、最先端のトレードツールが用意されています。

高度なトレード、大口投資家がトレードツールを選ぶのであれば、海外FX業者の方が希望に沿うツールが用意できるはずです。世界基準の最先端のトレードツールが用意されているのは、海外FX業者です。

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