海外FXには「STP口座」と「ECN口座」どいう大きく分けて2つの取引方法があります。メリットデメリットがあるものですが、どのような投資スタイルの方にどちらがおすすめなのでしょうか?
ここでは「STP口座」or「ECN口座」のどちらがおすすめなのか?を解説します。
「STP口座」と「ECN口座」の違いをおさらい
「STP口座」
海外FX業者がトレーダーから受けた注文を銀行やLPのカバー先へ注文を流す取引方法です。海外FX業者の先に注文を流すカバー先が何件あるのか?が投資家側から見えない取引方法です。ただし、一旦他の投資家との注文を相殺してから差分をカバー先に流すことができるなどスリッページが狭くなるメリットなどもあるのです。
「STP口座」の特徴
- 取引手数料が無料
- 最大レバレッジが高い
- 最低取引量が少ない。1000通貨~
- スプレッドが広め
「ECN口座」
電子取引所に参加した参加者同士が相互に注文を出し合って、互いに注文を約定させる取引方法のことです。海外FX業者はトレードの場を提供してその手数料をもらうだけの構造になっています。日本での株式投資と同じです。直接トレードできるため、板情報がわかる、リクオートなしなどのメリットがある一方、取引手数料が有料というデメリットもあります。
「STP口座」の特徴
- 取引手数料が有料
- 板情報がわかる
- リクオートがない
- スプレッドが狭い
「STP口座」or「ECN口座」どっちがおすすめ?
少額・ハイレバレッジトレードの方
「STP口座」がおすすめ
最低取引量が少なくて、レバレッジを最大限活用できるのは「STP口座」です。1000通貨、10000通貨単位での取引が多いのであれば、ある程度のレバレッジも必要になるため、「STP口座」の方が良いのです。「STP口座」でもこの取引量であればリクオートされることもまずありません。海外FX業者としても、「STP口座」だからハイレバレッジでサービス提供ができているとも言えるのです。
指標発表時のトレードの方
「ECN口座」がおすすめ
スプレッドが狭いのは「ECN口座」です。「STP口座」では指標発表時のスプレッドの広がり、スリッページの発生が大きくなってしまうため、取引が増える指標発表時には「ECN口座」の方が有利にトレードができる可能性が高いのです。
100万通貨単位以上のトレードの方
「ECN口座」がおすすめ
取引量が多くなれなるほど「STP口座」では約定できない可能性が増えてしまうのです。「ECN口座」の場合は、取引量が多くても、それを受ける買い手(売り手)が価格帯ごとにいるため、まとまった注文でも約定するのです。
スキャルピングトレードの方
「ECN口座」がおすすめ
スキャルピングの場合は、スプレッドとスリッページの有無が重要になります。コストを最小化することが重要になるため、取引手数料が有料でもスプレッドが狭くできあがりのトレードコスト狭い、さらにスリッページも起きにくい「ECN口座」がおすすめです。
他の投資家の動向をトレードの判断材料にする方
「ECN口座」がおすすめ
「ECN口座」は板情報が見れるのです。他の投資家の動向を見ながらのトレードが可能になります。FXはゼロサムで勝つ人と負ける人がいるトレードになるため、他の投資家の動向は非常に重要な判断材料になるのです。
まとめ
自己資金が少なく、一回の取引量が1000通貨、10000通貨と少ない方は「STP口座」の方がレバレッジも高く良いのですが、それ以外の部分では「ECN口座」の方がメリットが大きいのです。
自分のトレードスタイルを考えながら、「STP口座」or「ECN口座」を選ぶと良いでしょう。