- 「海外FXでレバレッジを比較するポイントを教えてください。」
- 「ハイレバレッジトレードができるおすすめ海外FX業者はどこですか?」
- 「レバレッジで海外FX業者を選ぶ注意点はありますか?」
海外FXをレバレッジで比較するときは、何をポイントに比較する必要があるのでしょうか?今回は、海外FXのレバレッジ比較のポイントとハイレバレッジトレードができるおすすめ海外FX業者を紹介します。
海外FXのレバレッジのおさらい
日本国内で営業している国内FX業者のレバレッジは、レバレッジ規制によって
- 個人 → レバレッジ最大25倍
- 法人 → レバレッジ40倍~50倍(変動制を採用)
という設定になっています。
また、最近では、金融庁がさらに強いレバレッジ規制(レバレッジ最大10倍)が導入されるのではとニュースになったこともあります。仮想通貨FXは、最大レバレッジが2倍に規制されています。
日本国内で営業する国内FX業者の場合は、金融庁の作るルール「 金融商品取引業等に関する内閣府令」によって、規制されてしまうのです。
海外FX業者の場合は、営業する会社が海外(外国)にあるため、その国の金融監督庁のルールに従う必要があります。
これが米国や英国などの場合は、多少倍率は異なるものの日本と同様にレバレッジ規制が導入されていて、低倍率のレバレッジでしかトレードできないのですが、多くの海外FX業者の場合は、キプロス、ニュージーランド、セーシェルなどマイナーな国に会社を設立して営業しているため、「レバレッジ規制はない」国が多いのです。
結果として
海外FX業者の場合は
- 個人 → レバレッジ制限なし(海外FX業者が決める上限が最大値)
- 法人 → レバレッジ制限なし(海外FX業者が決める上限が最大値)
となるのです。
海外FXでは、海外FX業者が決めるレバレッジ上限が、レバレッジの最大値となるのです。
海外FXのレバレッジ比較のコツ
コツその1.レバレッジの大きさよりも、最大許容損失額で比較するべき
レバレッジが大きいことのメリットは
- レバレッジが大きい海外FX業者の方が、小さい証拠金でも大きなポジションを持てる
- レバレッジが大きい海外FX業者の方が、同じ証拠金の場合、ロスカットを回避しやすい
の2点が挙げられます。
ここで注目すべきなのは「最大許容損失額」です。
最大許容損失額とは
「ロスカットされるまでいくら負けられるか?」の金額のこと
を言います。
計算方法は
- 取引証拠金 = 為替レート × 取引量 ÷ レバレッジ
- 最大許容損失額 = 資産 - 証拠金維持率 × 取引証拠金
です。
国内FX業者で1万通貨の米ドル/円のポジションを持った場合の最大許容損失額
試算条件
- 資産:10万円
- 保有ポジション:米ドル/円
- 1ドル = 100円
- 取引量 = 1万円
- 国内FX業者の最大レバレッジ:25倍
- 証拠金維持率:100%(国内FX業者の相場)
試算
- 取引証拠金 = 100円 × 1万通貨 ÷ 25倍 = 4万円
- 最大許容損失額 = 10万円 - 証拠金維持率:100% × 取引証拠金:4万円 = 6万円
10万円の資産で、1万通貨の米ドル/円のポジションを持った場合、6万円の含み損が出た段階でポジションは強制ロスカットされます。
レバレッジ最大500倍の海外FX業者で1万通貨の米ドル/円のポジションを持った場合の最大許容損失額
試算条件
- 資産:10万円
- 保有ポジション:米ドル/円
- 1ドル = 100円
- 取引量 = 1万通貨
- 国内FX業者の最大レバレッジ:500倍
- 証拠金維持率:50%(海外FX業者の相場)
試算
- 取引証拠金 = 100円 × 1万通貨 ÷ 500倍 = 2,000円
- 最大許容損失額 = 10万円 - 証拠金維持率:50% × 取引証拠金:2,000円 = 9万9,000円
10万円の資産で、1万通貨の米ドル/円のポジションを持った場合、9万9,000円の含み損が出た段階でポジションは強制ロスカットされます。
つまり、レバレッジが大きければ大きいほど、限りなく多くのポジションを持つことができ、多くの損失を許容する(ギリギリまで資産を有効活用できる)のです。
為替レートは、基本的には上下に推移するものです。「ロスカットされなければ、元に戻っていた。」ということも少なくありません。「最大許容損失額」が大きければ大きいほど、損失を回避できる可能性が高まるのです。
「最大許容損失額」は、「最大レバレッジ」と「ロスカットレベル」によって決まってきます。
海外FX業者のレバレッジを比較するときは、「最大レバレッジ」と「ロスカットレベル」の両方を比較する(「最大許容損失額」を比較する)べきなのです。
コツその2.「レバレッジの大きさ」よりも、「スプレッドの狭さ」や「約定力の高さ」の方が重要
前述した通りで「最大許容損失額」を計算してみると
1万通貨のポジションを持つ場合
- 資産:10万円
- 保有ポジション:米ドル/円
- 1ドル = 100円
- 取引量 = 1万通貨
- 証拠金維持率:50%(海外FX業者の相場)
最大レバレッジ200倍の海外FX業者
- 取引証拠金 = 100円 × 1万通貨 ÷ 200倍 = 5,000円
- 最大許容損失額 = 10万円 - 証拠金維持率:50% × 取引証拠金:5,000円 = 9万7,500円
最大レバレッジ500倍の海外FX業者
- 取引証拠金 = 100円 × 1万通貨 ÷ 500倍 = 2,000円
- 最大許容損失額 = 10万円 - 証拠金維持率:50% × 取引証拠金:2,000円 = 9万9,000円
最大レバレッジ1,000倍の海外FX業者
- 取引証拠金 = 100円 × 1万通貨 ÷ 1,000倍 = 1,000円
- 最大許容損失額 = 10万円 - 証拠金維持率:50% × 取引証拠金:1,000円 = 9万9,500円
となります。
- 国内FX業者 → 最大許容損失額:6万円
- 最大レバレッジ200倍の海外FX業者 → 最大許容損失額:9万7,500円
- 最大レバレッジ500倍の海外FX業者 → 最大許容損失額:9万9,000円
- 最大レバレッジ1,000倍の海外FX業者 → 最大許容損失額:9万9,500円
です。
たしかにレバレッジが大きい海外FX業者の方が最大許容損失額は高いのですが、資金10万円で1万通貨のポジションを持つぐらいの取引であれば、数百円~数千円の違いしかないのです。
このぐらいのロットで取引するのであれば、国内FX業者のレバレッジ25倍では話になりませんが、海外FX業者の最低基準200倍以上あれば、大きな差はないのです。
だとすれば、「レバレッジの大きさ」よりも、「スプレッドの狭さ」や「約定力の高さ」を重視して、海外FX業者を比較する方が良いのです。
ただし、持つポジションが大きくなる場合は、「レバレッジの大きさの影響」も大きくなります。
10万通貨のポジションを持つ場合
- 資産:10万円
- 保有ポジション:米ドル/円
- 1ドル = 100円
- 取引量 = 10万通貨
- 証拠金維持率:50%(海外FX業者の相場)
最大レバレッジ200倍の海外FX業者
- 取引証拠金 = 100円 × 10万通貨 ÷ 200倍 = 50,000円
- 最大許容損失額 = 10万円 - 証拠金維持率:50% × 取引証拠金:50,000円 = 7万5,000円
最大レバレッジ500倍の海外FX業者
- 取引証拠金 = 100円 × 10万通貨 ÷ 500倍 = 20,000円
- 最大許容損失額 = 10万円 - 証拠金維持率:50% × 取引証拠金:20,000円 = 9万円
最大レバレッジ1,000倍の海外FX業者
- 取引証拠金 = 100円 × 10万通貨 ÷ 1,000倍 = 10,000円
- 最大許容損失額 = 10万円 - 証拠金維持率:50% × 取引証拠金:10,000円 = 9万5,000円
となります。
- 国内FX業者 → 取引不可
- 最大レバレッジ200倍の海外FX業者 → 最大許容損失額:7万5,000円
- 最大レバレッジ500倍の海外FX業者 → 最大許容損失額:9万円
- 最大レバレッジ1,000倍の海外FX業者 → 最大許容損失額:9万5,000円
大きめのポジションを持って、トレードする方の場合は「レバレッジの大きさ」も重要な比較すべきポイントになるのです。
コツその3.入金ボーナスを利用すれば、実質的なレバレッジが大きくなる
入金ボーナスとは
資金を入金すると、その入金額の○倍のボーナスが付与されること
を言います。
一般的には入金ボーナスは
- 証拠金として利用できる
- 出金できない(証拠金として利用して得た利益は出金できる)
- リアルマネーの証拠金がなくなってから使える
という特徴があります。
100%入金ボーナスを利用している海外FX業者の場合は
10万円入金すると、10万円のボーナスが付与されるため、10万円負けても、まだ資金が10万円残り、これでトレードして得た利益は出金できます。
当然、ボーナス証拠金が尽きるまではロスカットもされないため、「最大許容損失額」で考えれば、実質レバレッジが2倍になっているようなものです。
レバレッジが大きい海外FX業者を選ぶときには、「入金ボーナス」がある海外FX業者を選んだ方が、より「許容損失額」が大きくなり、多くのポジションを持てるのでおすすめです。
海外FXのレバレッジの注意点
海外FX業者のレバレッジには、注意点があります。
- 口座ごとにレバレッジ設定が異なる海外FX業者もある
- 資産ごとにレバレッジ設定が異なる海外FX業者もある
- 制限付き(口座数など)の海外FX業者もある
点です。
口座ごとにレバレッジ設定が異なる海外FX業者もある
レバレッジ設定というのは
- 【初心者向け】マイクロ口座、ミニマム口座、ビギナー口座 → レバレッジが高い
- 【中級者向け】スタンダード口座、ライブ口座 → レバレッジが普通
- 【上級者向け】プロ口座、VIP口座、ゼロスプレッド口座 → レバレッジが低い
形になっています。
上級者向けの口座ほど、投資資金が高額になる投資家が多く、レバレッジが大きすぎると追証の損失を補填する海外FX業者は、リスクになってしまうため、レバレッジを抑えているのです。
資産ごとにレバレッジ設定が異なる海外FX業者もある
- 通常時は、最大レバレッジ500倍
- 資産200万円以上は、最大レバレッジ200倍
と、資産によって最大レバレッジの上限を下げている海外FX業者も少なくありません。
これも同様で、資産額が大きい投資家ほど、投資資金が高額になる投資家が多く、レバレッジが大きすぎると追証の損失を自社で補填する海外FX業者は、リスクになってしまうため、レバレッジを抑えているのです。
制限付き(口座数など)の海外FX業者もある
営業・宣伝目的で「300口座までは、最大レバレッジ5,000倍」というような特殊な口座をキャンペーン的に作る海外FX業者もあります。
あくまでも宣伝用ですので、すべての投資家にこのレバレッジ基準を提供すると、海外FX業者は大きなリスクを負うことになってしまうため、口座数の上限付きになっているのです。
レバレッジでおすすめの海外FX業者

1位.XMTrading
比較項目 | 内容 |
---|---|
最大レバレッジ | 1,000倍 |
レバレッジ条件 | 200万円超で200倍、1,000万円超で100倍 |
ロスカットレベル(証拠金維持率) | 20% |
入金ボーナス | あり |

2位.GEMFOREX
比較項目 | 内容 |
---|---|
最大レバレッジ | 1,000倍 |
レバレッジ条件 | – |
ロスカットレベル(証拠金維持率) | 20% |
入金ボーナス | 不定期であり |

3位.FBS
比較項目 | 内容 |
---|---|
最大レバレッジ | 3,000倍 |
レバレッジ条件 | 口座によって最大500倍、最大1,000倍 |
ロスカットレベル(証拠金維持率) | 20% |
入金ボーナス | あり |

4位.HFMarkets
比較項目 | 内容 |
---|---|
最大レバレッジ | 1,000倍 |
レバレッジ条件 | 口座によって最大500倍 |
ロスカットレベル(証拠金維持率) | 20% |
入金ボーナス | あり |

5位.IS6FX
比較項目 | 内容 |
---|---|
最大レバレッジ | 1,000倍 |
レバレッジ条件 | 口座によって100倍~1,000倍。2万ドル以下は、1,000倍 |
ロスカットレベル(証拠金維持率) | 50% |
入金ボーナス | あり |
まとめ
海外FX業者をレバレッジで比較するときには
- 最大許容損失額で比較する(証拠金維持率も比較条件)
- どのくらいの取引をするかでレバレッジの重要性は変わってくる
- 入金ボーナスがある海外FX業者がおすすめ
という点を覚えておきましょう。
レバレッジが大きければ大きいほど、最大許容損失額が大きくなり、少ない証拠金でも多くのポジションを持つことが可能です。しかし、レバレッジが大きくなればなるほど、資産を失ってしまう可能性が高まるのも事実です。
筆者の考えでは、国内FX業者のレバレッジでは話になりませんが、海外FX業者であれば、どの口座でも、200倍以上のレバレッジはあるので、それほどレバレッジに固執する必要性は薄いと考えます。「レバレッジの大きさ」よりも、「スプレッドの狭さ」「約定力の高さ」「トレードツール」「信託保全・信頼性」で海外FX業者を比較するべきです。