海外FXをする場合に、口座開設時に決めなければならないのが口座の通貨です。ほとんどの海外FX業者では、JPY円口座・USDドル口座・EURユーロ口座などが利用できるのですが、どれを選ぶべきなのでしょうか?
円口座のメリットデメリット
メリット
- 円のままトレードができる
- MT4などの表示も円表示なのでわかりやすい
- 日本の銀行に出金するときに為替手数料が発生しない
- 国内送金による入金が使える
デメリット
- トレードに円安方向に進むと、円の価値が下がる
- 円口座非対応の海外FX業者もある
- 円口座非対応の海外FX業者の口座がある
ドル口座のメリットデメリット
メリット
- トレードにドル高(円安)方向に進むと、ドルの価値が上がる
- 利用できる海外FX業者が増える
- 利用できる海外FX業者の口座が増える
デメリット
- ドルから円で出金する必要がある場合に為替手数料が発生する
どちらを選ぶべきなのか?
基本は円口座
海外FXの初心者の方や少額トレードの方などは円口座を選ぶと良いでしょう。
それほどトレード量の多くない方の場合は、最終的には日本の銀行口座で自分のお金を管理していると思います。海外送金時の為替手数料というのはばかにならないからなのです。
日本のメガバンクの為替手数料というのは、1円です。
つまり、FX方式で示すとしたら・・・100pipsのスプレッドということです。
ドル口座にすべきときは?
逆にドル口座を利用すべき時というのはどういう時なのでしょうか?
そもそも、海外FX業者にドル口座しかない
当サイトで紹介しているような海外FX業者の場合は日本語対応で、円口座を利用できるところが多いのですが、当然日本に進出位していない海外FX業者の方が多いのです。10倍以上あると言って過言ではありません。
これらの海外FX業者の場合は、ドル口座でしか口座がつくれないところも多いのです。
一部の口座はドル口座だけしか選択できない場合もある
例えば、FxProの自動売買プラットフォーム「SuperTrader」の場合は、円口座が利用できません。FxProの通常のMT4口座やECN口座は円口座も利用できるのですが、一部のサービスを利用するときにドル口座しか利用できないケースもあるのです。この場合は、ドル口座を選択せざるを得ません。
海外在住の日本人の方
所得税が低い、投資の税金がない、香港やシンガポールに住まれている投資家も少なくありません。この場合、基軸の通貨は日本円ではなく、米ドルで持っていた方が現地通貨に換金しやすいケースもあるのです。日本在住でなければ、円で持つ理由というのはそれほどないのです。
大口取引かつ長期取引の場合
大口取引かつ長期取引をする場合には、最終的に円高に動くのか?円安に動くのか?でかなりの違いが出てきます。ファンダメンタル分析を駆使して長期投資をする場合や大口の取引をする場合には、口座を円にするか?ドルにするか?の選択でも、レート変動の永久が大きくなるのです。
円安方向に長期スパンで向かうと考えるのであれば、ドル建て口座でトレードするという判断もあるのです。大口取引であれば、為替手数料よりも為替変動によるメリットの方が大きくなる可能性があるのです。
まとめ
ドル口座にすべきときは
- 円口座のない海外FX業者やそのサービス
- 海外在住
- 大口取引かつ長期取引
のときと考えましょう。