「海外FX口座のメリットデメリットを教えてください。」
「海外FX口座でおすすめのECN口座を教えてください。」
海外FX口座のECN口座とは一体どんな仕組みの口座のことを言うのでしょうか?今回は、海外FX口座のECN口座について、特徴・メリットデメリットを解説し、おすすめのECN口座を紹介します。
海外FXのECN口座とは?
NDD取引とは
を言います。
インターバンク市場は、金融機関同士が取引をする銀行間取引市場です。FX業者の注文は、為替レートを提供・配信してくれるリクイディティプロバイダーに注文を流すことで、売買が成立します。
NDD取引では
と流す形で成立しているのです。
これが国内FX業者が採用する「DD取引(ディーリング・デスク)、相対取引、店頭取引、OTC取引」の場合は
という形を取るのです。
国内FX業者のほとんどが投資家の注文を自社で「呑む」ことで、売買コストを抑えて、トレードのスプレッドを狭く設定しているのです。
- 海外FX業者:NDD取引
- 国内FX業者:DD取引
という違いがあるのです。
このNDD取引の種類の中に
- STP取引
- ECN取引
という分類があるのです。
STP取引とは
を言います
「NDD取引の説明と同じじゃない?」
同じです。
NDD取引の一般的な形がSTP取引なのです。そのため、多くの海外FX業者がSTP取引を行っており、そのための口座として「STP口座」を提供しているのです。
ECN口座とは
ECN口座は(エレクトリック・コミュニケーションズ・ネットワーク)の略称で、投資家やリクイディティプロバイダーが参加する電子取引所で、お互いに「買い注文」「売り注文」を出し合い、価格が折り合ったタイミングで約定する形の取引のこと
日本で言うと
- 株式取引
- クリック365
が電子取引所取引を採用しています。
市場参加者が価格を電子取引所で出し合うため、透明性が高く、不正が介在する余地がない特徴がある取引方法です。市場参加者が少ないと流動性の心配をされる方もいますが、電子取引所にはリクイディティプロバイダーが参加しているので、それほどSTP口座の流動性より劣ることはありません。
売り手と買い手が直接コミュニケーションを取る仕組みですので
- 最速の注文実行
- 低いスプレッド
- 遅延のない相場
などが実現する取引方法です。
海外FXのECN口座のメリットデメリット
メリット
1.トレードコストが安い
ECN口座の場合は、通常は
という形で、取引手数料は外出しになる費用設計がほとんどです。
ECNネットワークの中で、トレードにスプレッドが発生しますが、これは海外FX業者の取り分ではないため、海外FX業者の取り分は、外だしで取引手数料という形で徴収されるのです。
例:TitanFX
Zeroスタンダード口座:STP取引
- 取引手数料:無料
- 平均スプレッド 米ドル/円:1.33 pips
Zeroブレード口座:ECN取引
- 取引手数料:3.5ドル
- 平均スプレッド 米ドル/円:0.33 pips
取引手数料が無料の口座と取引手数料が有料の口座のトレードコストを比較するときは、取引手数料をスプレッド換算して計算します。
- 取引手数料:往復1ドル = 0.1pips
- 取引手数料:片道0.5ドル = 0.1pips
Zeroブレード口座:ECN取引の米ドル/円のトレードコストは
- 平均スプレッド:0.33 pips + 0.7pips = 1.03pips
となります。
つまり、TitanFXの場合、
- Zeroスタンダード口座:STP取引のトレードコスト:1.33pips
- Zeroブレード口座:ECN取引のトレードコスト:1.03pips
と、ECN取引ができる口座の方がトレードコストを抑えて、トレードが可能になります。
例:AXIORY
スタンダード口座:STP取引
- 取引手数料:無料
- 平均スプレッド 米ドル/円:1.69pips
ナノスプレッド口座:ECN取引
- 取引手数料:3.0ドル
- 平均スプレッド 米ドル/円:0.65pips
ナノスプレッド口座:ECN取引の米ドル/円のトレードコストは
平均スプレッド:0.65 pips + 0.6pips = 1.25pips
つまり、AXORYの場合、
- スタンダード口座:STP取引のトレードコスト:1.69pips
- ナノスプレッド口座:ECN取引のトレードコスト:1.25pips
と、ECN取引ができる口座の方がトレードコストを抑えて、トレードが可能になります。
2.スリッページ・約定拒否がない
ECN口座というのは
電子取引所の中で
売り手の売りたい価格
買い手の買いたい価格
が折り合ったときに売買が成立する仕組み
です。
価格が折り合ったタイミングで約定するのですから、スベらないのです。
当然、約定スピードという概念もなく、価格が折り合ったら、注文が即時実行されます。
3.板情報を見ながらトレードができる
ECN取引(電子取引所取引)を採用している日本の株式取引をした経験がある方であれば、イメージができるかと思いますが、ECN取引では「板情報」を見ることができます。
板情報には
投資家がどの価格で、どのくらいの「売り注文」「買い注文」を入れてるのか?が一目でわかるようになっています。
板情報を見ることで、市場参加者の傾向を読み取ることもできるのです。
デメリット
1.口座の利用条件がSTP口座よりも高い
STP口座とECN口座は、ざっくり言えば
- STP口座 → 初心者向け
- ECN口座 → 上級者向け
という位置付けで口座を用意している海外FX業者が多いです。
例:FBS
ECN口座は他の口座と比較すると
- 最低入金額が高い(ECN口座:1,000ドル、セント口座:1ドル)
- 取引手数料が高い(ECN口座:6ドル、セント口座:無料)
- レバレッジが低い(ECN口座:500倍、セント口座:3,000倍)
- 最低取引量が高い(ECN口座:0.1ロット(1万通貨)、セント口座:0.01ロット(1,000通貨))
という違いがあります。
見てわかる通りで、ECN口座の方が「最低入金額」「最低取引量」「レバレッジ」の条件が上級者向けに設定されています。
2.流動性の低いECNネットワークだと約定できない可能性も
ECN取引というのは
売り手の売りたい価格
買い手の買いたい価格
が折り合ったときに売買が成立する仕組み
ですから
ECNネットワークの参加者が多ければ多いほど、売り注文・買い注文が多いので、即時注文が実行される約定力を備えることになるのです。
逆に言えば、ECNネットワークの参加者が少なければ少ないほど、希望した価格での取引相手がいない可能性が出てきてしまい、希望価格で約定できない可能性が高くなってしまうのです。
海外FX業者が採用しているECN口座で、ECNネットワークに多くのリクイディティプロバイダーを参加させているので、流動性が乏しいECN口座は少ないのですが、参加しているリクイディティプロバイダーの数によって、流動性は大きく変わってくるのです。
3.ECN口座は、ボーナスの対象外になるケースもある
ECN口座というのは、トレードコストが安い傾向があります。
ことを意味します。
そのため、ECN口座は、投資家に還元する原資が少なくなり、一般的なボーナスが「ECN口座は対象外」となるケースがあるのです。
例:XMTradingボーナス
* XMTrading Zero口座では、入金ボーナスは対象外になります。
XMTrading Zero口座では、XMTrading ロイヤルティプログラムでのポイント獲得は可能ですか?
いいえ、XMTradingロイヤルティプログラムは、マイクロ口座、及びスタンダード口座でのみご利用可能です。
XMTrading Zero口座(ECN口座)では、入金ボーナスやロイヤリティプログラムの対象外になっています。
海外FXのECN口座をおすすめする投資家とおすすめしない投資家
ECN口座をおすすめする投資家
スキャルピングトレードをする投資家
スキャルピングというのは、数分、数十分でのトレードを繰り返すトレードスタイルになります。
短期売買ですので、当然、一回のトレードで獲得できるpips数は、10pips程度の小さい利益を積み上げるトレード手法です。
この獲得した10pipsのうちにどのくらいのトレードコストがかかるかで、大きく損益が変わってくるのです。
大口投資家
大口のトレードをする投資家がSTP口座を利用する場合
トレードのボリュームが大きければ大きいほど
- 約定の遅延が起こる
- 約定拒否が起こる
- スリッページが発生する
ケースが多いのです。
海外FX業者と提携しているリクイディティプロバイダーの数にもよりますが、流動性が低いのが原因です。
ECN口座の場合、参加しているリクイディティプロバイダーの数が多い傾向にあり、また板情報で買い手の状況、売り手の状況も把握できます。
大きなボリュームの注文でも、どのくらいの価格ですべて約定するかを自分で把握できるのです。
- 大きなボリュームでも確実に約定させられる
- どのくらいの価格で約定するか自分で把握できる
- 板情報が見れる
というメリットがあるため、大口の投資家も、ECN口座がおすすめと言えるのです。
自動売買のシステムトレードを行う投資家
システムトレードも、決まった法則の中で、トレードを繰り返すものになります。
トレードを100回、1,000回と繰り返すのですから、少しでも、一回のトレードコストが安い口座の方が同じストラテジーを使ったとしても、得られる利益が大きくなるのです。
ECN口座をおすすめしない投資家
初心者投資家
STP口座とECN口座を比較すると
ECN口座は
- レバレッジが低い
- 最低入金額が大きい
- 最低取引ロットが大きい
というデメリットもあります。
FX初心者が1万通貨の最低ロットで取引しなければならないとなると、すぐに資金が底を尽いてしまいますし、そもそも、最低入金額の資金を用意できない可能性もあります。
ボーナス狙いの投資家
入金ボーナスを活用してトレードする投資家にも、ECN口座は不向きです。
ECN口座でおすすめの海外FX業者
TitanFX「Zeroブレード口座」
50以上の銀行及びダークプールリクイディティと接続しているECN口座です。Zero Pointテクノロジーの高速光ファイバーECNを利用しているため、より即時実行を確実なものとしています。
その上で
- 取引手数料:3.5ドル
- 平均スプレッド 米ドル/円:0.33 pips
という低コストのトレードができます。
また、STP口座とトレード条件は変わらず
- 初回最少入金額200ドル相当
- 最小取引量0.01ロット(1,000通貨)
- 最大レバレッジ500倍
- 取引手法制限なし
と、初心者でも、上級者でも、利用しやすい条件設定となっています。
口座の種類 | Zeroスタンダード口座/STP | Zeroブレード口座/ECN |
取引手数料 (片道) | 無料 | 3.5ドル |
最小スプレッド 米ドル/円 | 1.00 | 0.00 |
平均スプレッド 米ドル/円 | 1.33 | 0.33 |
最大レバレッジ | 500倍 | 500倍 |
最低取引通貨 | 1,000通貨 | 1,000通貨 |
最低入金額 | 2万円相当 | 2万円相当 |
海外FXECN口座比較
海外FX業者名 | 口座の種類 | 取引手数料 (片道) | スプレッド種類 | 最小スプレッド 米ドル/円 | 平均スプレッド 米ドル/円 | 最大レバレッジ | 約定力 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() XMTrading | ゼロ口座/ECN | 5ドル | 変動 | 0.00 | 0.10 | 500倍(~2万ドル) 200倍(2万ドル~) 100倍(10万ドル~) | 99.35%を1秒以内に約定 執行率100% リクオート・注文拒否なし |
![]() AXIORY | ナノ口座/MT4/ECN | 3ドル | 変動 | 0.10 | 0.60 | 400倍(~10万ドル) 300倍(~20万ドル) 200倍(20万ドル~) | 約定率:99.97% スリッページ平均:0.039pips 約定スピード:202.42m/sec |
![]() AXIORY | ナノ口座/cTrader/ECN | 3ドル | 変動 | 0.10 | 0.60 | 400倍(~10万ドル) 300倍(~20万ドル) 200倍(20万ドル~) | 約定率:99.97% スリッページ平均:0.039pips 約定スピード:202.42m/sec |
![]() LAND-FX | ECN口座/ECN | 3ドル | 変動 | 0.00 | 0.40 | 1000倍 | 約定スピード0.035秒 |
![]() TitanFX | Zeroブレード口座/ECN | 3.5ドル | 変動 | 0.00 | 0.33 | 500倍 | ミリ秒単位の約定スピード |
![]() FBS | ECN口座/ECN | 6ドル | 変動 | 1.00 | 3.00 | 500倍 | 95%以上のオーダーが0.4秒以内に執行 |
![]() IronFX | ライブゼロスプレッド口座/ECN | 6.75ドル~ | 変動 | 0.00 | 500倍 | スリッページなし 取引の99.62%が1000分の1秒以内に実行 成行注文は取引の100%が1000分の1秒以内に実行 |
|
![]() IronFX | STP/ECN口座手数料なし/ECN | 無料 | 変動 | 1.60 | 500倍 | スリッページなし 取引の99.62%が1000分の1秒以内に実行 成行注文は取引の100%が1000分の1秒以内に実行 |
|
![]() IronFX | STP/ECN口座ゼロスプレッド口座/ECN | 6.75ドル~ | 変動 | 0.00 | 500倍 | スリッページなし 取引の99.62%が1000分の1秒以内に実行 成行注文は取引の100%が1000分の1秒以内に実行 |
|
![]() IronFX | STP/ECN口座アブソルートゼロ口座/ECN | 6.75ドル~ | 変動 | 0.30 | 500倍 | スリッページなし 取引の99.62%が1000分の1秒以内に実行 成行注文は取引の100%が1000分の1秒以内に実行 |
|
![]() FxPro | Raw+口座/ECN | 3.5ドル | 変動 | 0.00 | 0.50 | 1000倍 | 注文の99.9%が42ミリ秒以内に約定 スリッページの発生率5.19% |
![]() FxPro | エリート口座/ECN | 4.5ドル | 変動 | 0.00 | 0.50 | 1000倍 | 注文の99.9%が42ミリ秒以内に約定 スリッページの発生率5.19% |
![]() TRADEVIEW | ILC口座(MT4)/ECN | 2.5ドル | 変動 | 0.00 | 0.60 | 100倍 | |
![]() TRADEVIEW | cTrader口座/ECN | 2.5ドル | 変動 | 0.00 | 0.60 | 400倍 | |
![]() FXDD | プレミアム口座/ECN | 2.99ドル (4.99ドル) | 変動 | 0.20 | 1.24 | 500倍 | 99%以上の執行率 |
![]() FXPRIMUS | ECNプレミア口座/ECN | 5ドル | 変動 | 0.40 | 0.60 | 30倍 | |
![]() BigBoss | スタンダード口座/ECN | 無料 | 変動 | 1.20 | 1.30 | 1111倍(~2万ドル) 555倍(2万ドル~) 200倍(5万ドル~) 100倍(10万ドル~) | |
![]() FXopen | ECN口座/ECN | 無料 | 変動 | 0.00 | 3.10 | 500倍 | |
![]() BigBoss | プロスプレッド口座/ECN | 4.5ドル | 変動 | 0.00 | 0.20 | 1111倍(~2万ドル) 555倍(2万ドル~) 200倍(5万ドル~) 100倍(10万ドル~) | |
![]() IronFX | ECNアブソリュートゼロ口座/ECN | 無料 | 変動 | 5.40 | 500倍 | スリッページなし 取引の99.62%が1000分の1秒以内に実行 成行注文は取引の100%が1000分の1秒以内に実行 |
|
![]() Vantage | ECN口座/ECN | 3ドル | 変動 | 0.40 | 1000倍 | 執行率99.99% | |
![]() Vantage | プロECN口座/ECN | 1.5ドル | 変動 | 0.40 | 1000倍 | 執行率99.99% | |
![]() Exness | プロ口座/ECN | 無料 | 変動 | 0.70 | 無制限 | ||
![]() AXIORY | テラ口座/MT5/ECN | 3ドル | 変動 | 0.10 | 400倍(~10万ドル) 300倍(~20万ドル) 200倍(20万ドル~) | 約定率:99.97% スリッページ平均:0.039pips 約定スピード:202.42m/sec |
|
![]() fxgt | ECN口座/ECN | 6ドル | 変動 | 0.10 | 1000倍(~30万ドル) 500倍(~100万ドル) 200倍(~200万ドル) 100倍(~300万ドル) 50倍(~500万ドル) 20倍(500万ドル~) | - | |
![]() FocusMarkets | Raw口座/ECN | 3.5ドル | 変動 | 0.00 | 1000倍 | 平均約定スピード2.3m | |
![]() SvoFX | Professional口座/ECN | 2ドル | 変動 | 0.20 | 100倍 | - |